廃棄コンテナ

産廃としての生き方と呪詛

だ██ょうぶの呪█

大丈夫

めちゃめちゃ便利で厄介な言葉です。

 

 

今日も焼かれた脳みそを整理していくわよ。

 

 

「大丈夫、きっとうまくいく」

何度そう自分に言い聞かせたことでしょう。

 

「大丈夫だよ、心配しすぎ」

何度そう他人に言い聞かせられたことでしょう。

 

何度も何度も反芻して、受け入れたかのように思っても、あっさりと抜け落ちていくのずるくない??

大丈夫なんじゃなかったん??

 

それでも、ただひとこと、そう言われるだけで胸の奥のドロッとしたのがなくなるようなこともある。ずるいよね??

 

 

好きな人との関係も、ずうっと「大丈夫」にすがり付いてきた。

 

「大丈夫、言うことを聞いていればずっとこのままでいられる」

「ここまで言っても大丈夫かな」

「大丈夫って言うなら、大丈夫なんかな」

 

重く苦しい不安のなかには、ずっと大丈夫がいる。

 

「ここまで許されている、大丈夫」

「彼の大丈夫って言ってくれる」

 

希望を見出だすなかにも、ずっと大丈夫がいる。

 

 

これは、呪詛であり、呪文なんだ。

大事にしても、粗末にしても、ずっとずっとついてくる。

無責任に言い放たれても、自分に言い聞かせても、常について回ってくる。

そのくせにこの言葉はやけに冷たい。

 

 

 

別に大丈夫、彼がセックスの為に私を飼っていたとしても。

優しくしてくれて、セックスしてくれる程度に私を想ってくれているなら。

好きじゃなくなるまで、好きでいさせてくれるなら。

それで大丈夫。